日々是疑問

-2020年11月27日-

 38億年に及ぶ生物進化において、サピエンスのみが「考える」能力を獲得した。エンジンに譬えれば、「考える」能力というエンジンを駆動するのは「何故?」という素朴な疑問であると言ってよい。

 雪原を駆け抜けるウサギが、耳をピンと立てて周囲の不審音を注意深く拾って行動しているように、人は五感を最大限に働かせて日常を生きている。そういう意味では、周囲の微妙な変化を感じ取る感性が「何故?」という問いを発するセンサーであると言える。

 ただし、一言で変化というが、海の波に譬えれば分かるように、海岸に打ち寄せて砕ける小さな泡のような変化もあれば、月や太陽の重力によって起きる満潮や干潮、台風などの低気圧によって起きる高潮、巨大地震が起こす津波などがありさまざまである。

 大事なことは、五感を目一杯働かせて検知すべきは大きな変化であるということだ。何故なら自然災害の例を引くまでもなく、大きな変化ほど大きな被害をもたらすからだ。

 このブログでは、日常空間で進行中の「どこか不審な変化」を拾いつつ、日常の「何故?」を綴ってゆくこととする。

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