変化の原動力は大別して四つある。特に、産業革命以降の技術革新は、人類の活動の範囲とエネルギーを飛躍的に増大させた。
人類の歴史には世界が混沌と秩序を繰り返してきたことが刻まれている。
二つの世界大戦を通して人類は戦争の愚かさを体得した筈だった。しかしながら、米ソ冷戦以降からくも維持されてきた国際秩序は、アメリカの弱体化、専制主義の台頭、戦争の再発等によって瓦解の縁に立っている。
2025年は戦後80年、民主主義も資本主義も綻びが目立つようになった。次の巨大なバブル崩壊を含め、歴史上の大転換点となる事件が複数起きる可能性が高まっている。
戦後80年以降の時代をどう作るのか、日本はどのような役割を担うのか。何れにしてもトランプ第二期政権は、世界の「戦後レジーム」を一新する好機となるだろう。