①まずテスラはEVの致命的で解決不能のジレンマを抱えている。ガソリン車と決定的に異なり、EVはクルマと積載貨物が重くなればなるほど電池の重さの割合が増大するというジレンマがあり、詰まるところEVは小型車でなければ実用化できない。もう一つの致命的な問題は、EVは気候変動=地球温暖化危機説がなければ存続できない点にある。トランプ政権は『常識の革命(Revolution of Commonsense)』の中で、「グリーン・ニューディールを終わらせ、EV義務化を撤回する」ことを宣言した。これによってアメリカ国内のEVブームは消滅している。
トランプ大統領は7月に「大きく美しい法案(One Big Beautiful Bill)」に署名し発効させた。トランプ大統領自身の命名によるこの法案は、「常識的な議題を実現するもので、中流階級に対する史上最大規模の減税、恒久的な国境警備、肉太の軍事費、そして財政の健全性を回復する」ことを目的としている。(資料4参照)
<“President Trump’s One Big, Beautiful Bill delivers on the commonsense agenda … the largest middle‑class tax cut in history, permanent border security, massive military funding, and restoring fiscal sanity.”>
<I think Ukraine, with the support of the European Union, is in a position to fight and WIN all of Ukraine back in its original form. Russia has been “fighting aimlessly for three and a half years a War that should have taken a Real Military Power less than a week to win. Vladimir Putin and his country are in “BIG Economic trouble, and this is the time for Ukraine to act.”>
<In the days since the assassination of conservative activist Charlie Kirk, President Donald Trump has ramped up his attacks on “the radical left,” whom he blames for his friend’s death and for broader political violence. >
脱線するが、現在参議院議員選挙の真っ只中にあり、与野党とも減税か増税か、消費税をどうするかという議論に終始している。激変する国際情勢をどう認識しどう対処するのか、或いは「今年は戦後80年、戦後を終わらせる」というような大きな展望と戦略について誰も語ろうとしないのは何故だろうか。誰の発言だったか忘れたが、<政治はおよそローカル(All Politics is Local)>というアメリカの政治家の発言を思い出して落胆を禁じ得ない。
生物の宿命は、激変する変化の中で淘汰されずに生き延びることである。生物の進化について、ダーウィンは次の名言を残している。「生き残るのは、最も力の強い種ではなく、最も賢い種でもない。環境の変化に対し最も適応する種だけが生き残る。」(It is not the strongest of the species that survives, not the most intelligent that survives. It is the one that is the most adaptable to change.)
渡辺氏が読み解いたのは、ルーズベルトの前任の大統領だったHerbert Hooverが書いた『Freedom Betrayed, Herbert Hoover’s Secret History of the Second World War and Its Aftermath』である。フーバー大統領は共和党の第31代大統領(1929.3-1933.3)で、第二次世界大戦の時に大統領職にあったのは第32代Franklin Roosevelt大統領(1933.3-1945.4)だった。
<就任直後に南部国境に国家非常事態(a national emergency on our southern border)を宣言し、米軍と国境警備隊を配備した。国土を守るためにこれらの脅威をどのように排除し、アメリカ史上最大の強制送還作戦(the largest deportation operation)を完了させるかを具体的に示した詳細な資金要請を議会に送った。>
<馬鹿げたグリーン詐欺(the ridiculous green new scam)を終わらせた。我々が数兆ドル支出しているのに他国が負担しない不公平なパリ協定(the unfair Paris Climate Accord)から離脱した。腐敗したWHO(the corrupt World Health Organization)からも、反米的な国連人権委員会(the anti-American U.N. Human Rights Council)からも脱退した。>
<我々は連邦政府でDEI(Diversity, Equity and Inclusion)政策という暴政に終止符を打った。民間産業や軍においても同じだ。我が国はウォーク(woke)には決して戻らない。>
<我々は学校や軍隊からウォークネス(Wokeness)を排除しつつあり、それは既に社会から消えつつある。ウォークネスはトラブルであり、悪い言葉だ。我が軍の兵士たちは活動家や思想家ではなく戦士や戦闘員となり我が国のために戦う。(Our service members won’t be activists and ideologues. They will be fighters and warriors.)>
<公立学校がトランスジェンダーのイデオロギーを子供達に教え込む(indoctrinating our children with transgender ideology)ことを禁止した。子供達の性転換を恒久的に禁止、違法化し、子供が間違った体に閉じ込められているという嘘を永遠に終わらせる法案を議会に可決して欲しい。(This is a big lie. And our message to every child in America is that you are perfect exactly the way God made you.)>
<防衛産業基盤(defense industrial base)を強化するために、商業や軍事の造船業を復活(resurrect the American shipbuilding industry)させる。そのために、今夜私はホワイトハウスに造船に関する新たな部署を設置し、この産業を米国内に呼び戻すための特別な税制優遇措置を講じることを発表する。>
<国家の安全保障を一層強化するために、パナマ運河を取り戻すつもりであり、すでにその作業を始めている。パナマ運河は多くの米国人の血と財産を犠牲にして建設された(The Panama Canal was built by Americans for Americans, not for others.)ものであり現代のコストに換算すれば、米国史上最も高くつく計画でもあった。>
<我々は国家安全保障及び国際的な安全保障のためにグリーンランドを必要としている。(We need Greenland for national security and even international security.)>
<この狂気を止める時だ。殺戮を止める時だ。無意味な戦争(this senseless war)を終わらせる時が来た。戦争を終わらせたいのであれば、両陣営と話をしなければならない。アメリカがウクライナの主権と独立を維持するためにどれほどの支援をしてきたかを本当に評価している。(We do really value how much America has done to help Ukraine maintain its sovereignty and independence.)>
そして第6は、PDSの失効である。アメリカは1972年のニクソンショックにおいて、ドルと金の兌換を一方的に停止した。それと並行してアメリカは1974年にドル覇権を維持するために、サウジアラビアと『ワシントン・リヤド密約』を結び、アメリカが安全保障を提供する代わりに、原油の取引を全てドルで行う体制を構築して、ドルの覇権体制を再確立した。これをPDS(Petro Dollar System)という。それから50年が過ぎて、2024年7月にサウジアラビアは密約の破棄を決定した。こうして半世紀にわたってドル覇権の支柱となってきたPDSは消滅した。
アンティファとバーンは反トランプの中心的なグループで、正当に抗議を行う組織ではなく、いわゆる過激派集団である。アンティファは反ファシズムのグループとして1980年代に欧州で始まった。バーンは「By Any Means Necessary」の略語で「どんな手を使ってでも」という意味であり、1995年にアメリカで創設された。